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刑務所の中
ほのぼのした映画です。
ストーリーらしいストーリーはありません。
でも、なんだか、ほのぼの楽しい。
主人公の花輪というのは、サバゲーが趣味の中年(というか老年)男性。
ある日、彼はモデルガンじゃなく、本物の銃を作ってしまって…というところから始まります。
多分。
そういうことなんでしょう。
サバゲーとか全然分からないわたしには、「あ、本物の銃作っちゃったのね」ってことしか分かりません。
でも、多分、それだけ分かれば十分。
描かれているのは、刑務所の中の、おそらく平凡な日常。
特に何かストーリーがあるわけじゃなく、訴えたいことがあるわけでもないと思います。
強いて言うなら、自由を制限されると、小さなシアワセがすごく大きく感じる、ということかなぁ。
1つの部屋に5人の囚人が寝泊りする空間は、ムサ苦しいだろうなぁと思いました。
でも、ちょっと修学旅行っぽくて楽しそう。
イヤだなぁと思ったのは、あれですね、体操。
天つき体操?とかいう名前なんですが、掛け声が、「よいしょー!」です。
ありえん。
自分がそんな言葉を叫びながら背伸びの体操みたいなことをさせられると思うと、絶対に刑務所には入りたくありません。
同様に、駆け足のときの掛け声。
「わっしょい」。
なんだそれは。
そりゃ神輿担ぐ時の掛け声だろ!
その他、雑誌のクロスワードに直接書き込みをすると懲罰房に入れられるなど、かなり笑える規則があるんだなぁと思いました。
逆に、良いなぁと思ったのは、正月のご馳走ですね。
普通に美味しそうだった。
っていうか、わたしの正月は、あんなにきちんとモノ食ってません。
毎日の食事にしても、そりゃ、おなかいっぱいは食べられないのかもしれないけれども、えっらいヘルシーな食事でした。
しかも美味しそう。
正直羨ましい。
甘味が殆どないのが、彼らの苦悩のタネのようですが…。
この映画を観て思い出したのは学校生活。
それも、高校とかじゃなく、中学くらいね。
無意味な規則に縛られて、妙に集団行動を意識させられる、あの空間。
あれを思い出すと、刑務所も辛そうだな、と思いました。
だって、逃げ場がないんだもんね。
実際にはイジメとかがありそう。
それも、中学生より、更に陰湿な気がします。
この映画では、刑務所というのがかなりコミカルに描かれていて、1週間くらい入ってダイエットしてみるのも良いかも…と思っちゃうんですが、中学生の頃を思い出すと、2度はやりたくない。
やっぱり、刑務所なんて入らないほうが良いね。
でも、独房というのはちょっと楽しそうな気がしました。
単純作業を一人で無言でずーっとやってると、妙にハイテンションになる、っていうのはなんとなく分かる。
バイトで、寿司のガリを袋に詰めているときって、意味もなく数とか数えちゃったりして楽しかったし。
あ、でも、わたしは不器用だから、薬の袋なんて折らされたら、きっと怒られるだろうなぁ。
角が曲がってる、とか言って。
ただ、独房の中にいて、世間と完璧に隔絶された空間にいると、「これはこれで良い」とか言って満足しちゃいそうな自分が怖い。
花輪に、思わず「だよね、ずっと独房っていうのもちょっと楽しそうだよね」とか、同意しちゃいそうになった。
いや、うん、一人って良くないよね。
多分、入った時には正常でも、実際にあんな生活が半年も続けば、間違いなく気が狂うと思います。
独房は怖い。
観ている最中に、学校以外に思い出したのが、自衛隊。
勿論、わたしは自衛隊になんか入隊したことはないんですけど。
「どいつもこいつも」というマンガがあって、そのマンガでは自衛隊の日常が描かれているんだけれども、異常に規律が厳しいトコとかは、結構似ているな、と思いました。
畳んだシーツがピシッと揃っていなきゃ駄目だとか、何するにも大声張り上げなきゃ駄目だとか、そういうとこ。
軍隊、学校、刑務所。
やっぱ、憧れるトコじゃないな、うん。
途中ちょっと笑ったのが、「イチモツの先っちょにティッシュがついているのを、風呂に入る時に見つかっちゃった」男。
それって、あれですか?
オナニーですか?
いや~ん。
でも、女ッ気の全くない刑務所で生活してりゃ、普通にそれくらいするだろうなぁ。
普段、彼女がいてもオナニーする男は大勢いるしね。というより、もうあれは男の性だろうしね…。
しかし、どこでするんだろう。
布団の中?
夜中に一人でごそごそ?
一人ならともかく、隣の布団でも、あっちの布団でも…ってなったら、かなり笑えるでしょう。
暗闇の中、布団が全部もぞもぞ動いて、ある時不意に止まってティッシュが布団から吐き出されるんですよ。
でもって、しーんと沈黙。
最後になってしまった人は、さぞかしいたたまれないでしょう…。
…余計な妄想はさておき、男性は大変ですねぇ。
形に残っちゃうもんねぇ。
えぇ、数億の息子達がねぇ。
全編通して楽しく観られる映画なんですが、窪塚は正直どうなのかなぁ、と思いました。
うーん、独特のあの喋り方が、完璧に浮いてる。
良い意味で目立つんじゃなく、悪い意味で、浮いてる。
話のディープさも、この映画ではここだけ暗い感じで、その明暗を出したかったのかもしれないけれど、やっぱりちょっと唐突な印象は否めない。
窪塚はキャラにハマると良い味出すけど、いつも良い役者、というわけではないと思った。
そして、この映画では、彼はハマりきれていない。
残念。
逆に、出てきた時にちょっと「おっ」と思ったのが、医務官役の椎名桔平。
白衣が似合ってました。
ちょっとコントっぽかったけど。
何気に豪華な役者使ってんなぁ。
良い映画です。
家でごろんと横になって観たい映画ですね。
気合を入れずに、まったり。
なかなかオススメの映画です。
でも、ストーリーがなきゃ駄目、ドラマがなきゃ駄目って人には薦めません。
ストーリーらしいストーリーはありません。
でも、なんだか、ほのぼの楽しい。
主人公の花輪というのは、サバゲーが趣味の中年(というか老年)男性。
ある日、彼はモデルガンじゃなく、本物の銃を作ってしまって…というところから始まります。
多分。
そういうことなんでしょう。
サバゲーとか全然分からないわたしには、「あ、本物の銃作っちゃったのね」ってことしか分かりません。
でも、多分、それだけ分かれば十分。
描かれているのは、刑務所の中の、おそらく平凡な日常。
特に何かストーリーがあるわけじゃなく、訴えたいことがあるわけでもないと思います。
強いて言うなら、自由を制限されると、小さなシアワセがすごく大きく感じる、ということかなぁ。
1つの部屋に5人の囚人が寝泊りする空間は、ムサ苦しいだろうなぁと思いました。
でも、ちょっと修学旅行っぽくて楽しそう。
イヤだなぁと思ったのは、あれですね、体操。
天つき体操?とかいう名前なんですが、掛け声が、「よいしょー!」です。
ありえん。
自分がそんな言葉を叫びながら背伸びの体操みたいなことをさせられると思うと、絶対に刑務所には入りたくありません。
同様に、駆け足のときの掛け声。
「わっしょい」。
なんだそれは。
そりゃ神輿担ぐ時の掛け声だろ!
その他、雑誌のクロスワードに直接書き込みをすると懲罰房に入れられるなど、かなり笑える規則があるんだなぁと思いました。
逆に、良いなぁと思ったのは、正月のご馳走ですね。
普通に美味しそうだった。
っていうか、わたしの正月は、あんなにきちんとモノ食ってません。
毎日の食事にしても、そりゃ、おなかいっぱいは食べられないのかもしれないけれども、えっらいヘルシーな食事でした。
しかも美味しそう。
正直羨ましい。
甘味が殆どないのが、彼らの苦悩のタネのようですが…。
この映画を観て思い出したのは学校生活。
それも、高校とかじゃなく、中学くらいね。
無意味な規則に縛られて、妙に集団行動を意識させられる、あの空間。
あれを思い出すと、刑務所も辛そうだな、と思いました。
だって、逃げ場がないんだもんね。
実際にはイジメとかがありそう。
それも、中学生より、更に陰湿な気がします。
この映画では、刑務所というのがかなりコミカルに描かれていて、1週間くらい入ってダイエットしてみるのも良いかも…と思っちゃうんですが、中学生の頃を思い出すと、2度はやりたくない。
やっぱり、刑務所なんて入らないほうが良いね。
でも、独房というのはちょっと楽しそうな気がしました。
単純作業を一人で無言でずーっとやってると、妙にハイテンションになる、っていうのはなんとなく分かる。
バイトで、寿司のガリを袋に詰めているときって、意味もなく数とか数えちゃったりして楽しかったし。
あ、でも、わたしは不器用だから、薬の袋なんて折らされたら、きっと怒られるだろうなぁ。
角が曲がってる、とか言って。
ただ、独房の中にいて、世間と完璧に隔絶された空間にいると、「これはこれで良い」とか言って満足しちゃいそうな自分が怖い。
花輪に、思わず「だよね、ずっと独房っていうのもちょっと楽しそうだよね」とか、同意しちゃいそうになった。
いや、うん、一人って良くないよね。
多分、入った時には正常でも、実際にあんな生活が半年も続けば、間違いなく気が狂うと思います。
独房は怖い。
観ている最中に、学校以外に思い出したのが、自衛隊。
勿論、わたしは自衛隊になんか入隊したことはないんですけど。
「どいつもこいつも」というマンガがあって、そのマンガでは自衛隊の日常が描かれているんだけれども、異常に規律が厳しいトコとかは、結構似ているな、と思いました。
畳んだシーツがピシッと揃っていなきゃ駄目だとか、何するにも大声張り上げなきゃ駄目だとか、そういうとこ。
軍隊、学校、刑務所。
やっぱ、憧れるトコじゃないな、うん。
途中ちょっと笑ったのが、「イチモツの先っちょにティッシュがついているのを、風呂に入る時に見つかっちゃった」男。
それって、あれですか?
オナニーですか?
いや~ん。
でも、女ッ気の全くない刑務所で生活してりゃ、普通にそれくらいするだろうなぁ。
普段、彼女がいてもオナニーする男は大勢いるしね。というより、もうあれは男の性だろうしね…。
しかし、どこでするんだろう。
布団の中?
夜中に一人でごそごそ?
一人ならともかく、隣の布団でも、あっちの布団でも…ってなったら、かなり笑えるでしょう。
暗闇の中、布団が全部もぞもぞ動いて、ある時不意に止まってティッシュが布団から吐き出されるんですよ。
でもって、しーんと沈黙。
最後になってしまった人は、さぞかしいたたまれないでしょう…。
…余計な妄想はさておき、男性は大変ですねぇ。
形に残っちゃうもんねぇ。
えぇ、数億の息子達がねぇ。
全編通して楽しく観られる映画なんですが、窪塚は正直どうなのかなぁ、と思いました。
うーん、独特のあの喋り方が、完璧に浮いてる。
良い意味で目立つんじゃなく、悪い意味で、浮いてる。
話のディープさも、この映画ではここだけ暗い感じで、その明暗を出したかったのかもしれないけれど、やっぱりちょっと唐突な印象は否めない。
窪塚はキャラにハマると良い味出すけど、いつも良い役者、というわけではないと思った。
そして、この映画では、彼はハマりきれていない。
残念。
逆に、出てきた時にちょっと「おっ」と思ったのが、医務官役の椎名桔平。
白衣が似合ってました。
ちょっとコントっぽかったけど。
何気に豪華な役者使ってんなぁ。
良い映画です。
家でごろんと横になって観たい映画ですね。
気合を入れずに、まったり。
なかなかオススメの映画です。
でも、ストーリーがなきゃ駄目、ドラマがなきゃ駄目って人には薦めません。
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