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barcarole

大作からB級まで、たまにミーハー、たまに毒舌な感じで感想を綴っています。
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  • 04/30/03:25

SPIRIT 霍元甲

ふぅ…。

なかなか面白かった、アクション映画にしては。
基本的にわたしはアクションはあまり好まないので、アクションシーンが冗長に感じられるのはいつものこと…。
アクションシーンって、好きじゃない人間にとってはひたすら苦痛ですわね…(ぁ。

実話を元にしているということで、なかなか盛りだくさんな感じのストーリー(アクション映画にしては)。
いや、ストーリーはすげー端的に語れるんですけどもw

強さを求めてひたすら戦い続け~→実際強くなって慢心したところでやらかして→大切なものを全て失って絶望し、放浪の旅に→素朴な田舎生活で心を癒し、何かを悟って→復活戦。

うはーw

ストーリーシンプルですなー…。


何故これを今まで見なかったかというと、①アクションが嫌い、②中村獅童かYO…。

( ´,_ゝ`)

でも、思ったよりも中村獅童も悪くなかったですよ、うん。
歌舞伎出身だけあって(というか現役ですがね…)、流石に、アイドル出身とかとは違う、動きの中にぴんとしたものがあって、そこは武道の達人ぽいちゃぽいのかもしれない。
強さよりも静かさ、緊張感を周囲に与える、それでいて自然な仕草というのは、一朝一夕で身に着くもんじゃないわな。
ま、武道の達人なんて見たことないので、実際どうなのかはさっぱりわかりませんがw

…元々アクション系の俳優じゃないので、あの体つきの薄さはちょっと「うーん…?w」って感じでしたけども。
でも、日本だけじゃなく、モンゴロイド系というか…人種的に、そんなに体つきは厚くはならないよね。
無駄に筋骨隆々な人じゃなくてよかった、けども、もうちょい筋肉締まった感じでついていてもいいだろうとは思ったけど、どうだろう…。

それと、もう一点、気になって仕方なかった。
中村獅童の名前…「田中安野」って…あの、名字2つですか…?w
違和感…あるよね? わたしだけじゃないよね…?
安野って、まぁあるっちゃあるかもしれないけどさー…(少なくとも、田中鈴木とかよりはwwwwwwwww)、字面見た瞬間に違和感感じて仕方なかった…。
…でもこれ、実話を元にして…えー…? 対戦相手の名前も史実なのかなぁ…w

まぁ中村獅童はいいんだ、どうでも。別に好きでもないし!(ぁ


ジェット・リー…辮髪はきついぜw
まぁこれはジェット・リーに限ったことじゃないんだけども。
どうしても辮髪って見ていて馴染めない。韓国の時代モノにありがちな、蓬髪(文字通り蓬髪にしか見えない)というか…ぱさぱさのばさばさな髪よりはまだ、個人の識別しやすいんですけども。
途中で辮髪のぴろーんと長い部分をぐるっと巻きつけてるシーンがいくつもあったけど、邪魔な時はああするもんなのか?w
青い布を巻き込んでいて、そこはその時代のお洒落なのか…?とか首を捻りながら見てました。

アクション・シーンは盛りだくさん、流石の貫禄です。
槍とか素手とか剣とか、名も知らぬ怪しげな武器とか~。

でも思ったのね。
親友の店壊しちゃダメじゃん?(´・ω・`)

中国映画見てると、やったら派手な勢いでモノ壊れることが多いのですが、がっしゃんがっしゃん壊しまくって…そりゃ普通に絶縁もされるわね(違。
陶器に壁に床に飾りに、挙句酒瓶!w
白酒だかなんだかは、1本10万するんだよな、今でも~とか思いながら見てました。
なんでも壊せば、観客が「おぉ」とか思うわけじゃないのだよ。


…ストーリー、語ることがないなぁ…w
実話を元にしていると言われれば、「おいおい」とか思っても突っ込みようがないしw

月慈役のスン・リーが非常に可愛らしくて素敵でした。
そして作ってる料理が普通に美味そうだった。
そしてそして、「月慈」って名前は素敵だなーと思った。
彼女を見る度、あの不思議な前髪が気になって仕方なかったけども。
あの前髪…なんだろう、なんであの形なんだろう?w

ジンスンもよかった(漢字覚えてなす!w)…友情に厚くてね~。
頭がよくて国の将来を憂いていて、そういう人間が、呆れ果てながらも友情を持ち続ける、その魅力がもうちょっと元甲に感じられれば尚良かったのになー、とは思いますが。
腐れ縁ですか…?とかちょっと思ってしまった。

あ、でも、2人の子供時代はすごく可愛くてよかったです。
子役がもう、ほんと、惚れ惚れするほど可愛い。
たとえ鼻血まみれでもな…( ´,_ゝ`)
変にこまっしゃくれた感じの子が多い日本人の子役より、やっぱ可愛いなー(ぇ。
元甲の娘役の子も可愛くて、見ていて和みます。

元甲と娘が指きりで約束してるシーンを見て、「指きりのルーツはどこだ?」とか普通に疑問でしたがw
日本での「指きり」のルーツは、昔花魁とかが本命に小指切って誓ってたとこからきたんだよねー…?
中国ではどういうルーツなんだろー、同じなのかなー…謎です。


まぁ…それはさておき、総評。

任侠というか、武侠を描く映画では、散々「武道の精神性」というものが謳われていて、これもその例外ではありません。
そこには別に文句はない。
映画の質を決めるのは、その描かれ方なわけですが。
実話を元にしたということで、それなりの制約があったとは思いますが、特に感動するようなものでは、わたしにとってはありませんでした。
けども、全編を通して、チープなところがほぼ感じられないしっかりとした作り、アクションシーンも無意味に冗長なわけではなく(中だるみはしましたがw)、アクションファンなら楽しめるのでは。
昨今の、ワイヤーアクションばりばりの「ありえねー…」って映画に食傷気味の人には、こういうしっかり作りこんでいる「アクション」は逆に新鮮かもしれませんw
重厚な人間ドラマや、ひねったストーリーを楽しみたい人には向かないと思いますがー、こういう映画も悪くはないですね。

アクション苦手なわたしには、この映画には愛を注げませんが…。

歴史モノ、それも中国や韓国製作となると、大概日本人ってどうしようもない悪役が多いわけですがー。
そういった「ステレオタイプ」な日本人・三田と、こっちもある意味ステレオタイプな日本人(こっちは欧米のイメージだな)・田中という2人が同時に出てくることで、「日本人像」の両極を見れるというのは、日本人にとってはちょっと面白いかも。
徹底的に卑怯で信念がなく、他国の文化も何もかも踏み躙ってでも、自分の利を取ろうとする日本人。
比して、道を「極める」ことを追求し、信念を持ち、友愛を知り、そして、他者の美点を素直に認めてそれを賞賛するゆとりを持つ日本人。
どちらかではなく、両方を持ってきたところがいいねー。
まぁこれを見て、「やっぱ日本人最悪だ…」と思うのか、「日本人、良い奴もいるんじゃん」と思われるかは微妙なとこですが。

ラストシーンについては、余りに微妙なので、脳内スルーしてしまいました…(ぁ。

見ていて感動はないけれども、ジェット・リーはやっぱ凄いなーと再確認。
そろそろ、ジャッキー・チェンにも手を出してみるかなぁ…w


そして蛇足。

…日本語で喋る部分、なんか三田も田中も滑舌悪すぎて、普通に日本語のシーンにも字幕ほしかったよwwwwwwwwwwwwww
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