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barcarole

大作からB級まで、たまにミーハー、たまに毒舌な感じで感想を綴っています。
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  • 04/30/05:39

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 The Lord of the Rings: The Return of the King

完結。

超大作です。
3時間超は長すぎる…疲れてヘトヘトですな、見終わった時には。


しかし、当たり前ですが、きっちり纏まっていました。
うん、3作目としては妥当な出来じゃないでしょうか。
個人的には、2作目の方が面白かったけれど。


それにしても、3作目はアラゴルンとサムがめちゃめちゃ輝いています。
ギムリとレゴラスは若干影が薄れて、急成長したのがメリーとピピン。
外見の区別はついていないんだけど。
…3作見てそれかよ、ってツッコミは止めてね…。
おかしいなぁ、今まで、見分けがつかない映画なんて、洋画ではなかったんだけどな…。

歳か!?

それにしても、1作目から常に思っていたことですが、フロドはいくらなんでも弱すぎます。
見ていて、ハラハラどころかイライラすることが多すぎる。
指輪の魔力に捕らわれかけてる、っていうのは見ていれば分かるけども、それだけじゃ納得いかないくらい、フロドはあまりに頼りないと思いました。

だってね、その魅力的な、愛しい愛しい指輪をよ? ずーっと、何百年も持っていたゴラムがよ? あーた、欲しがらないワケがないでしょうが。
ゴラムは指輪が欲しい→自分を疑っているサムが邪魔、くらいは分かるでしょうが。
でもって、その為なら何でもしちゃうくらい、自分だって指輪の魔力を感じているんだもの、十分分かるでしょうが。
それを、サムに「お前はここで帰れ」なんて、よくもまぁ言えたもんです。
ありえん。


そのフロドに、飽くまで忠実に尽くすサム。
泣ける程の忠誠心。
しかし、こんなヤツにくっついてても良いことないよ!
サムが一人フロドを助けに乗り込みに行くとこなんか、もう、ありえん程男らしかったです。
フロドがあそこでオークに塔の中に担ぎ込まれなかったら、あのへろへろのフロドが果たして無事にモルドールの内部に入れたかどうか…怪しいもんだとわたしは思いますね。


この映画でイチバン腹が立ったのは、最後の最後、指輪を投げ込むシーン。

迷うな!

ここまで来て、まだ迷うかフロド!
しかも、「これは僕のだ」とか言って、指輪嵌めちゃうし。
ま、その指を食いちぎられたのは、正直、因果応報ってもんです。
残りの人生、先っぽのない指を見ては、「欲をかくと良いことないな…」って思い出すことになるんでしょうね。

当然の報いです。


どうしてフロドに対して見る目が厳しくなるかというと、やはり、この映画における指輪の魔力というものが、あまり強調されていないから、だと思います。
1作目でボロミアが欲しがったのは確かに良いシーンだったと思うけれど、それ以外に欲しがってるのはファラミアとゴラムくらい。
あ、ガラドリエルも若干そんなシーンがありましたね。
ただ、一緒に前半(ホントに前半だけ)に旅をするアラゴルンやレゴラス、ギムリが、全くといって良い程手を伸ばさないので、指輪の魔力というものをあまり感じないんでしょう…。
ボロミアは確かに旅の仲間だったけど、最初からその指輪を欲しがっていたし。
もっとずっと一緒にいて、親しくなって、本当に信頼していた、って人間がその魔力に負けて手を伸ばしてくれないとなぁ。

だから、フロドはただのヘタレに見えちゃうんだよね。


それにしても、この映画を見ていて和むのが、シャイアでのシーン。
最後に4人で酒を飲んでいる時、意中の彼女を発見して徐に立ち上がり、近寄って行くサム…あまりに男らしすぎる!
カッコ良いわぁ。
3作目にして、サムが光り輝いていました。
まじで。


ついでに、メリーとピピンの友情も熱かったです。
ローハンにいるメリーと、ゴンドールにいるピピン…離れ離れになった2人が巡り合うところなんて、いやぁ、本当に良かった。


エオウィンの必死の求愛を撥ね退けたアラゴルンも、1、2作目から引き続き超カッコ良かったです。
しかし、最後の最後、いきなりエオウィンとファラミアが一緒にいるのは如何なものか。
原作を読んでいれば分かることでも、あの映画の展開じゃイミが分からないでしょう。
そこは削っちゃ駄目よ、やっぱり。

アルウェンとアラゴルンが再開するシーンでは、アラゴルンが実に情熱的でした…。
アルウェンも、1では結構印象が強かったんだけど、2、3と続いていくうちにどんどん影が薄くなっちゃって…いや、でも、好きですけどね、アルウェン。
ガラドリエルもキレイなんだけど、彼女は1で指輪を前にしたシーンの印象があまりに強すぎて、凄く怖い…。
しかし、離れたところにいながら、フロドを助ける彼女って、実はこの話の中でサウロンに次ぐ実力者なのでは?
ガンダルフだって、白の魔道士に昇格した割に、フロド達の助けにはなってないからなぁ、あんまり。


1ではアルウェンの父、エルロンドを見た瞬間に「スミスかよ」とか思ってしまったわけですが、今ではスミスよりもエルロンドの印象の方が強いですね。
エルフって、凄くキレイなイメージで描かれてるわぁ。
スミスの顔がキレイかどうかは別として。

…正直、怖い。


しかし、この「王の帰還」では、残念なことにCGの粗が目立ちましたね。
山の民なんて、わぁ~っと押し寄せていくシーンは、スライムがでろーんと広がっているようにしか見えなかったし…。
大体、アラゴルン達が山に入り込んで行った時だって、正直全く怖い印象はありませんでした。
後半になると尚更。
あれはかなり萎えたなぁ。

レゴラスが象の鼻を滑るシーンも、相当笑えたし…。
最初に見た時は「レゴラスカッコえぇわ」って思ってた筈なんですが、その後に「トロイ」を見てしまったせいか、はたまたあの間抜けすぎる象の鼻の上でのスケボーシーンのせいか、かなり点数が下がってます。


それにしても、ガンダルフは1からずっと肉弾戦ばっか目立ってますね。
魔法使いとか言いつつも、常に肉弾戦。
サルマンとのシーンは魔法使いっぽかったけど。

今思った。
白のサルマンがあんな風に戦えるなら、ガンダルフだって戦えたんじゃね?
でもって、城門の前のオークなんて、吹っ飛ばせるんじゃね?
広範囲にはムリでも、城門の前くらいならちっぽけなもんだよ。
それくらいやって欲しかったなぁ。
あたしの愛しいギムリを宙に放り投げる前にさ。

あと、ガンダルフって、結構クチが悪いですね。
何気にヒドイ事言いまくってる気がしました。
あんな血の気の多い爺は嫌だ。


あれこれ書きましたが、ロード・オブ・ザ・リングは、大長編の名に相応しい大作です。
一度は見ても良いんじゃないかなぁ。
全部合わせて10時間近くとかあるので、もう1度見返す気になるかどうかは分かりませんけど…。
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