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barcarole

大作からB級まで、たまにミーハー、たまに毒舌な感じで感想を綴っています。
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  • 04/30/00:46

ディバージェンス 三岔口

ぬぉー、すげーキャストが豪華です。
アーロン・クォックにイーキン・チェン、ダニエル・ウー…。

アーロンは相変わらず(?)かっこよくて~、イーキンはイマイチ好きになれない微妙さで~(ぁ、ダニエル見直した!w

ありがちといえばありがちなノワールだけれども、刑事の暴走っぷりは流石に香港映画ならでは…。
いや、香港映画にしてはマトモな部類かもしんない…。

ストーリーは割と単純で、刑事と弁護士、そして殺し屋の3人の迷走っぷりが描かれています…。
ぶっちゃけ一番まともに生きてるのは殺し屋かもしんない(ぁ。
刑事と弁護士は…こんな刑事もこんな弁護士も嫌だもんな…。

まず刑事役のアーロン・クォック。
香港の四天王の中では、わたしの中では地味な印象の人…(ぁ。
いや、単に、アンディの存在感がずば抜けてるだけか?w
地味と言えば、レオン・ライの方が地味なんだろか…。

まぁそれはさておき…。
10年前、突然恋人・フォンが失踪したことで、大ダメージを受け~、以来落ちまくりな感じのよれよれ(でもないが)刑事。
直情的で、本当に、「猫まっしぐら」な感じでフォンを探しまくってます。
イーキン・チェンの妻がフォンと瓜二つってとこで、妄想大爆発、変態街道まっしぐら…。

ひたすらイーキンの家を見張り、車の中で妄想妄想の嵐。
女々しいにも程がある…。
…というかだね。なんだか香港映画で恋人同士がラブラブなシーンを見てると、妙に気恥ずかしくなるのはどうして…?
回想デートシーンが痛すぎました…。

流石にそこまで一途なだけあって、仕事にも一途。一途過ぎて怖い。暴走しすぎです。
暴走しすぎなことを窘められて、むかついて銃と警察手帳をつき返して…ってのは、昨日観た「JSL」と同じパターンですな、そういえば。
あっちの暴走っぷりはこっちに輪をかけて酷かったけども、アーロンも十分暴走してます。


んで、弁護士役、イーキン・チェン。
(。-`ω´-)ンー…。

弁護士となるからには、正義感って持っててほしいわね、確かに。
でも、正義を追求するのなら、仕事は選ばなきゃダメだよね…。
弁護士として、明らかに黒な人間の弁護もしなきゃならない。その中で、不条理なことに巡り会うことだって、当然あるでしょう。
黒だと自分で確信している人間を、自分の手で無実にしていこうというのだから…。
でも、結局、それって自分で選んだ道でしょう、と言いたい。

妻・エイミーが言うように、真実正義だけを追求したいのならば、仕事を選ぶべきなんだし。
でも、それが出来ない理由が、仕事を選ぶような弁護士になったらどうやって生活していく?→他の人と同じように家を借りて生活すればいいのよ、この家を売ったっていいじゃない→そんなのは負けだ。
んなあんた…。
いいと思うのよ、金がほしいってのは。
でも、金がほしいって気持ちと正義を追求していきたいという気持ち、その2つの狭間で悩むだけならいいけど、そこのはけ口を求めて暴走するってのがありえない。

てか、一体お前は何様だとw


最後、殺し屋役のダニエル・ウー。
ごめん、一番最初にダニエルの映画でまともに見たのが「潜入黒社会」だったせいで、もうね…ハンサムだけどスケベ、変態、ド変態、ってイメージしかなかった…(*ノ∀`*)アイター
次に観たのが「ジェイ・チョウを探して」で、更にそこに「マザコン」まで加わった日には…。
( ´,_ゝ`)

でも、今回は割と良い役だったと思います。
や、殺し屋なんだけどw
妄想とかじゃなく、ヒリヒリするような世界の中で、ちゃんと地に足着けて生きてるとこがいい。変に理想とか追求するんじゃなくて、昔の思い出に縛られる部分を持ちながらも、前を見る。
そういう前向きかつ健全な精神が宿っているのが、唯一殺し屋の彼だけって…一体どういう映画だよ。


ストーリーは単純なのだけども、時系列を狂わせることで(表面的な)深みを出すというのはよくある手法。
何か勘違いしてるとしか思えない映画に限って、そういうトリック取り入れることが多いのはどうしてだろうねぇ…w
今回の場合は、でもその狂いというのが、観ていて疲れる程でもなかったし、多用されているわけでもなくて、割と分かりやすかったかと。
そしてきちんと意味があって、「なるほどー」ときちんと思わせる作りにはなってました。
言ってて思ったけど、最後まで見終わった時に、「なるほどー」と思わせない映画ってクソだよn(ry…。
でもそういう映画多いし!w

今回はよくあるノワールものとはちょっと違う設定な感じが新鮮ではあったけれども、それでもやはり、どこまでも、インファナル・アフェアの影響からは逃れきれていない感じがします。
今更つくづくと思うけれども、あれってやっぱ凄い映画だよなぁ…。
…てか、1本売れると雨後の筍のように同じ系統の映画がぽこぽこ出来るってのは、一体、何なんだろうね…。

あ、分かった。
今回の映画、別にしょぼいわけじゃないのにのめりこめない理由。
主人公はアーロンだけど、他の2人も含めて、心情を吐露する場面が少ない。何を大切に思って、何を目指して、どう生きているのか、って部分が少ないんだなー。
事実の羅列になりがちで、そうなるとどうしても入り込めなくなるもんね。
でも、これ以上時間を延ばしてそんなシーン入れたら、きっと、「ストーリーが散逸、焦点絞れや」と思っただろうから、いいのかこれで…。

…どっちにしても、こんな暴走野郎や妄想ストーカーに感情移入って出来ねーし…(ぁ。

あーでも、まぁ…大失敗というほどではなく、飽くまで「そこそこ~」って感じの映画でした。
やっぱインファナル~が一番ですよ、うん…。


あ、もう一点気になったこと。
文字化けは止めてください…。最近の映画なのに、しかも有名な俳優でてるちゃんとした映画なのに…。
そもそも、日本語字幕の内容すら「は?」と首をかしげてしまう部分がありました。「…あの、単語一つ抜けてないか…?」みたいな…。
あげく、文字化け。
@l~みたいな文字が表示されたときには、ふきだすかと思ったよ…。
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