忍者ブログ

barcarole

大作からB級まで、たまにミーハー、たまに毒舌な感じで感想を綴っています。
03 2025/04 1 2 3 4 56 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 05

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 04/30/00:32

SPL 狼よ静かに死ね 殺破狼

お、重い…。

サモ・ハンの巨体に押しつぶされそうな重さ。
ストーリーも暗いし、アクションシーンが夜ばっかということもあり、非常に全体的に重い…。

1本観ておなかいっぱいになる映画です。

香港映画って、「因果応報」ってのが根幹にある気がします。
香港映画に限らないんだけども、悪事にはやはりそれなりの報いがあって、というストーリーだからこそ、安心してみていられるというか…。

でも、今回は暗すぎた。
救いがなさすぎ。

サイモン・ヤム演じるチャンは、熱血漢で暴走しまくりの刑事。
自分が護衛していた、重要事件の証人を殺されたところから始まって、サモ・ハン演じるマフィアのボス、ポーの逮捕に命を賭ける。
ところが、脳腫瘍が見付かって…というところから始まるわけですが。

ドニー・イェンとサモ・ハンのアクションシーンは、流石の一言に尽きます。
どうしてあの巨体があんなに軽々と動くのか…w
毎回思うことだけど、ボスがあんな強かったら、護衛とかいらないっすよね…。
そういうとこが気になって、アクション映画って入り込めないんだよなぁ…w


でも、今回は、舞台を「父の日」に選び、登場人物の悲喜こもごもの「家族との関係」を描くことで、ストーリーにも厚みが出ていたと思います。
やってることは本当に……って感じなとこも多いのですがね~…。


もうね、映画見てる最中に突っ込みたくてたまらんかった。
そんなにサモ・ハンが憎くて、自分の命まで賭してでも、って思うのなら、いっそ銃で一発…(ぁ。
そこで逮捕に拘るところが、飽くまでも「警察」ってことなんだろーけども…。
しかし、押収した金を横領するわ、証人脅して証拠偽造しようとするわ、挙句実行犯殺して…そこまでやって、一体何が警察だ?!w
警察の正義ってなんでしょう…。

もうね、香港警察怖すぎ…(ぁ。


登場人物の心情は理解出来るし、同情もするけれども…。
相手への復讐の為、そしてその他の理由の為に、「警察として」越えてはならない一線、人として越えてはならない一線を越えてしまった瞬間に、やっぱそれは「我」でしかないと思うんだよね。
と、まぁ…アクションメインの映画のストーリーに文句つけても仕方ないんだけど~w

出来の悪いノワールよりは遥かに楽しめたけども、もうちょいこうさぁ…どうにかひねってくれんもんかね?と思いました…。

あ、でも、多分アクション好きな人には楽しめると思います。
や、まじで、サモ・ハンの弾けた演技は凄い。というか、あんな丸々とした巨体が軽々とドニー・イェンを吹っ飛ばすとか、まじ凄い…。


しっかし~…。
インファナル~で香港映画を観出したわたしには、サモ・ハンはどうも小粒に見えて仕方なかったのですが、気のせいでしょうか?w
やってる犯罪がけちぃというかみみっちぃというか…。
江湖のアンディとか、インファナル~のエリック・ツァンが素敵すぎるだけ?w

犯罪の規模としても小さく見えて仕方なかったし、そもそもサモ・ハンの悪事働くシーンが少ないのがなぁ…。

それに、「因果応報」を描くなら、刑事4人も嬲り殺しにさせた男が、愛妻とようやく生まれた子供を失うだけってのは、あんまり因果応報になりきれてないのでは…。
人の命は何で量れるものでもないけれど、あれはちょっと無念すぎるだろー、殺された人々が。


…こんだけ引っ張っておきながら、生き残ったのは悪の親玉サモ・ハンだけ…?
ひでぇラストだ…。
しかも、サモ・ハンは逮捕されたかどうかすら謎という…。

重く、そして最後の最後で納得いかねぇ映画です。
でも、ドニー・イェンが死ぬシーンはちょっと「おぉっ!」と思ったので、まぁまぁ、かも…?

金払ってまで借りては2度は見ないと思うけど~…。
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(06/26)
(06/26)
(09/27)
" "